
6本の蓮の茎をポキッと折って引き伸ばすと蜘蛛の糸のような繊維が出てきます。それを手でこねる様に撚ります。乾くと強い糸になります(藕糸)。
つやもなくきれいな色に染まりませんが不思議な糸です。
ミャンマー産のこの糸は、沙羅双樹の木の皮を煮つめて染めました(濃い色糸)。
もう一方は、蓮の葉を煮つめて染めました。


6本の蓮の茎をポキッと折って引き伸ばすと蜘蛛の糸のような繊維が出てきます。それを手でこねる様に撚ります。乾くと強い糸になります(藕糸)。
つやもなくきれいな色に染まりませんが不思議な糸です。
ミャンマー産のこの糸は、沙羅双樹の木の皮を煮つめて染めました(濃い色糸)。
もう一方は、蓮の葉を煮つめて染めました。

極楽浄土に連綿と続く蓮華の園。その蓮の糸を使った織物は、紀元前四世紀頃から繊維として使用されていたと見られる文献がマハーバーラタの一節に「蓮根、蓮糸を売る」という文章から推測できます。日本では、六二二年(推古朝三一年)新羅より達率奈未智が来朝して、蓮絲で織った「都卒曼荼羅」を献じたと「日本書記」に記されています。また、日本に現存する蓮絲織の織物は、皇室をはじめわずか数カ所の寺社仏閣に所蔵され今も尚、古代幻の貴重な織物としてその姿をかいま見ることができます。
今回使用しております蓮絲は、ミャンマーは、インレー湖で群生している蓮を収穫し、その茎から糸を繰っています。その地域でさえ蓮絲で織られたものを纏うのは、高い位の僧侶だけといわれ、わずかな量しか作っていません。
ちなみに約1mの生地を織るのに蓮の茎が一万一千本必要になってきます。また、茎の収穫から糸の生産まですべてが手作業によるもので熟練の技術と半年の期間を要する貴重なものなのです。

