打敷
「日本書紀」推古天皇十三年(西暦605年)、勅命により銅(あかがね)と繍い(ぬい)の丈六仏が作られたとの記述があります。この「繍仏(しゅうぶつ)」から浄土や仏の世界を荘厳する技法として刺繍が栄え、今も鮮やかに寺院の打敷に残っています。ところが、近年新しく作られる打敷は人件費の高騰や刺繍職人の減少、技術の衰退などにより織物(金欄地)が多くなり、現存する刺繍打敷は、古くなって修理もされず仕舞われているものを残すのみとなっているのではないかと思われます。当社ではこの5年間で128寺院・320領の刺繍打敷の修理修復をさせていただいてきましたが、この度平成11年11月1日に打敷の修理を専門とする工房を設立いたしました。
今なら京都の刺繍職人の思いと技で「刺繍打敷」を蘇らせることが出来ます。古くなり傷んだままの打敷の補修は、使用されていた頃の想いが残っている今しか敬承していくチャンスはないのではないでしょうか。
| 刺繍打敷修復(載せ替え)の例 | |||
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台地の色褪せや傷みが激しいものの刺繍部分に関してはそれほど傷んでない物はその部分だけを補整し、さらに台地を新しくする(載せ替え)ことによって見違えるようになります。
修復(載せ替え)作業の様子
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刺繍部分についたロウ・ススなどを落とし、特殊な洗浄液で汚れを拭き取ります。 |
織物に関しては裏から補強を施し、 | 刺繍部分で金糸などがほつれている場合は適宜補整をして、 | 新しい台地に留め直します。 |